他の宝石を寄せ付けない最高の硬度

近年婚約指輪や特別な日のアクセサリーとして用いられるダイヤモンドは、昔から多くの人に愛され続けてきた非常にポピュラーな宝石である。

これだけ有名であるにも関わらず、その性質について詳しく知っている方は意外と少ない。

今日は、この美しいダイヤモンドの性質についてお伝えしたいと思う。

誰もが抱くダイヤモンドのイメージといえば「非常に硬い」というものではないだろうか。

なぜこのように硬いのかを簡単に説明すると、その秘密は原子の並び方にある。

ダイヤモンドは「炭素」という原子の集まりなのだが、この原子がきれいに強く結び付き、しかもどの方向から見ても歪みなく並ぶことによって硬さを生み出している。

宝石の硬度を測定する方法のひとつに「モース硬度」というものがあるが、この方法では、他の宝石を寄せ付けない最高の硬度を誇るものなのである。

非常に硬いからといって、絶対に壊れないということではない。

原子が結びついてできている鉱石は、ある方向からの衝撃には非常に弱いという性質を持っている。

確かに傷は付きにくいが、落とすなどの衝撃があれば、壊れたり欠けたりする脆さも持っているのだ。

叩き壊そうと思えば、簡単に粉々にすることが可能である。

ダイヤモンドは、紫外線や薬品などからの影響を受けにくい。

貴金属の中でも安定しているといわれているプラチナさえ、簡単に溶かしてしまう劇薬の中に投入しても、ダイヤモンドはその形を変えることはない。

錆びたり変色することもない、優れた安定性を持っている宝石だといえるだろう。

では、燃やすとどうなるのだろうか。

ろうそくの炎に触れるくらいでは燃えることはないが、800から900度くらいまで熱すると、なんとその姿を二酸化炭素に変えて消滅してしまうのだ。

熱伝導率も非常に高いので、熱に対しての耐性はさほど強いとはいえないだろう。

ダイヤモンドといえば、その光り輝く美しさもたいへん有名である。

なぜあれほどまでにキラキラと輝くのかといえば、それは光の屈折率が高いからである。

表面に直接反射する光、内側から返す光、さらに光を分解して起こるプリズム反射が合わさることによって、あの輝きを実現しているのである。

ここまで大まかにではあるが、ダイヤモンドのいろいろな性質について触れてきた。

永遠の輝きを放ちながら、凛とした強さを持ち人々を魅了し続けるこの宝石は、まさに地球上の奇跡と呼べるものである。

きっとこれから先も、たくさんの人に愛されてゆくに違いない。